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Vol.014ドイツを変えた 10人の環境パイオニア

ドイツを変えた 10人の環境パイオニア

NPO法人四条京町屋 理事
小田 桂子さん
1976年生まれ。京都市在住。
大学時代より京都で暮らしはじめ、以前より興味をもっていた環境問題に関わるようになる。その後環境団体でのボランティアや京のアジェンダ21フォーラム事務局スタッフを経て、現在NPO法人四条京町家理事として築101年の「四条京町家」の運営に携わる。食を中心のテーマとして、自然とともにある心地よい暮らしを模索中。
○NPO法人四条京町屋>>>
http://shijo-kyomachiya.jp/

書名/
ドイツを変えた 10人の環境パイオニア
著者/
今泉みね子

 ひとりひとりの、ひらめきと、それを実現させる小さな努力の積み重ねと、粘り強さがあれば、いつか大きな動きになり、環境対策の向上を加速するきっかけや推進力となる。そんな事例をドイツでたくさん見た著者が、10人を選んで紹介しています。

 京都で環境団体に関わりボランティア活動をする中で、最初の頃にこの本に出会い、その後のめざす方向を見出すきっかけになりました。もう10年以上読み返していないこの本を、今回原稿の依頼をいただいてから久しぶりに手にとりました。

 著者の今泉さんは、長年ドイツで暮らしており、環境対策の調査や情報収集をして、日本のメディアに報告されていました。その中で出会った人たちから、ひとりの人間でも国家を動かすほどの力を発揮できるということを知り感動したと綴っています。ブロック・コジェネレーションブームの火つけ役、太陽エネルギー利用の普及に活躍する「エコ建築家」、使い捨て容器税を導入した税務局員、車のない住宅地実現に立ちあがった市役所員、バケツ一個で町を「環境首都」にした自治体職員、環境に配慮して村を失業と過疎から救った夫婦、ゴミのない学校を実現させた小学校長、「企業の環境管理」の提唱者、環境と人間にやさしい企業を完成させた化学者、ユニークなアイデアで成功したNGOリーダー。このように活躍された人たちを通して、その背景にある成果や状況、ユニークな環境対策例も紹介されています。

 そして、ドイツから学ぶべき点として「自分の国、自分の環境は、自分がつくっていくものだ。自分の生活を率先して変えなければならないのだという個人の公共に対する責任意識」や、「環境と健康を守りたい、自然を残したいという想いを、環境団体の会員になるなどの実際の行動に移す積極性」をあげられています。そのまま「まねしましょう」ではなく、心意気や市民の自覚を伝えたかったという著者の想いが伝わってきます。ドイツと日本の仕組みの違い、一人の想いが実現する下地の違いのようなものも感じましたが、同時に、その違いはあっても関係なくできることはあるのだとも思いました。

 昨年より私は、築101年の京町家「四条京町家」で暮らし体験や、体を食べ物のことを考える料理教室などを企画しています。自然の一部として自分がどう暮らすのがよいのか、何を発信していくべきかを考えながら、これからもひとつひとつ小さな試みを続けて行きたいです。そういうことが大切だと気付くにいたったこの本を、また本棚に片づける前に読みなおしてみようかなと思います。
 

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